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ノーボーイズ,ノークライ
妻夫木聡さん&ハ・ジョンウさん インタビュー
日韓若手トップ俳優による“化学反応”!
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映画の詳細は
こちら
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公式サイト
[プロフィール]
妻夫木 聡
1980年福岡県生まれ。映画初主演を飾った『ウォーターボーイズ』(01)で、第25回日本アカデミー賞 主演男優賞・新人俳優賞を受賞、一躍、日本を代表する若手俳優の仲間入りを果たす。以降、映画にのみならず、TVドラマ、舞台などで活躍、09年はNHK大河ドラマ「天地人」で、主人公の直江兼続を熱演する。主な映画出演作に、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『69〜sixty nine〜』(04)、『春の雪』(05)、『涙そうそう』(06)、『どろろ』(07)、『ブタがいた教室』(08)、『感染列島』(09)、『ヴィヨンの妻』(09)など多数。
ハ・ジョンウ
1978年生まれ。俳優キム・ヨンゴンの息子として生まれ、本名のキム・ソンフンとして『マドレーヌ』(02)、『スーパースター★カム・サヨン』(04)に出演し、05年からハ・ジョンウに改名。主演作『許されざるもの』(05)がカンヌ国際映画祭の「ある視点部門」など各映画祭で絶賛される。その後、キム・ギドク監督の目に止まり、『絶対の愛』(06)と『ブレス』(07)に出演。最新作『チェイサー』(08)では、その鬼気迫る演技によって韓国の映画賞を独占。アジアのみならず世界中からも注目を集める俳優。
韓国からボートで密輸品を運ぶ仕事をしているヒョングと、その荷物の受取人をしている亨。暗い現実を背負った二人が、社会の闇の中でもがきながらも、国境を超えて友情を育んでいく…。
インディペンデント出身の若手、キム・ヨンナム監督がメガホンを取った日韓合作映画『ノーボーイズ,ノークライ』。脚本は、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)の渡辺あやさんが担当しています。
本作の二人の主人公を演じた、妻夫木聡さんとハ・ジョンウさんに、映画についてお話を伺うことが出来ました。
●亨がヒョングに出会ったように、僕はジョンウさんと出会えました/妻夫木聡さん
この映画で得たものは「聡と一緒に映画に出られた」ことです/ハ・ジョンウさん
― 脚本を読んだ時の感想と、出演を決めた動機を教えてください。
妻夫木聡さん:
「渡辺あやさんは、好きな脚本家なんです。この作品には、人と人の独特な歩み寄り方が描かれています。人間って単純じゃないですよね。一歩一歩、歩み寄って行く姿が、とても人間味に溢れているんです。そんなところに惹かれました」
ハ・ジョンウさん:
「以前に妻夫木さんが出演した作品を観て、感動した記憶があります。日韓合作映画だと聞いたし、キム監督のリアリズムと渡辺あやさんが持っている世界観とのアンバランスさに、強い興味を持ちました。それに『新しいことへの挑戦』にも興味が沸いたんです」
― 日韓合作映画ということで、妻夫木さんは特にどんな役作りをされたのでしょうか。
妻夫木さん:
「特別な準備はしなかったのですが、亨はお金もないでしょうし、やつれた感じを出そうと体を絞りました。ジョギングはしましたね」
― シリアスな状況に置かれている二人が、ステージで“アジアの純真”を歌いあげるシーンが印象的でした。あのシーンでは、お二人でアイディアを出されたりしたのでしょうか?
妻夫木さん:
「特にアイディアは出していないですね。二人がヤケクソで歌っている感じを出したかったので、『当って砕けろ、本番一発勝負!』って感じでした(笑)。歌いながら、友情を感じあえる場面だったので、二人で一緒に楽しめばいいかなって…」
ハさん:
「振り付けも考えないで、気楽に歌っていました。撮影の後半に撮ったシーンだったので、すでに妻夫木さんとは打ち解けていましたし(笑)。カメラを意識することもなくて、二人で一緒に『ここで楽しい時間を過ごそう』と思いながら歌いました」
― 妻夫木さんは韓国語を話されていましたが、大変ではなかったですか?
妻夫木さん:
「本当に難しかったです。特にイントネーションが…。現場で通訳さんに、くだらない話まで細かいニュアンスを一言一句、全部通訳してもらって覚えました。周りの皆がしゃべっているところを見て、聞いて、というのをいつも意識していましたね」
ハさん:
「妻夫木さんは演技をしながらちゃんと韓国語を理解していましたし、感情も出せていました。話しているのを聞いて、一度も変だと思ったことはなかったですよ。きちんと伝わっていました」
― “泣かない男はいない”というタイトルですが、お二人が思わず男泣きした瞬間ってありますか?
妻夫木さん:
「(何かが)終わりを迎えた時って、そんな気持ちになるのかなって…。絶対的な幸福感は続かないと思うんですね。例えば、撮影中に色々な出会いがあって、楽しくて撮影をこのまま終わりたくないって気持ちになってしまって。撮影が終わりに近づいた頃は、泣く演技をしていたというのもありますが、思わず泣いてしまいましたね」
ハさん:
「今までの人生の中で特別男泣きしたという記憶はありませんが、今回は現場にいて僕も胸が詰まってしまいました。キャラクター的に泣くわけにいかなかったので(笑)、泣くのをグッと我慢した記憶があります」
― この映画のテーマの一つは“出会い”ですが、お二人にとってこの映画に参加して、どんな出会いがあったのでしょう。
妻夫木さん:
「亨がヒョングに出会ったように、僕はジョンウさんと出会えました。国境を越えた色々な可能性を感じたんです。両国の間には色々な問題も抱えているけれど、アジアは進化して行くんだというのを感じました。『人間って本当に素晴らしいね』って思えたんです」
ハさん:
「僕も同じ気持ちです。日韓両国が、映画を通じて将来的にもっともっと良い関係を作れると思ったし、映画を作る“新たなスタイル”を、今回は作りあげたと思いますね。 お互いの良い面を伸ばすことで、より良い物になる。低予算でも良い結果が出せるし、良い映画が出来るというのも確信しました。『この映画で得たものは?』と聞かれれば、『聡と一緒に映画に出られた』ということです。それが素晴らしかった!」
― お互いの国の観客には、どのように観て欲しいですか?
妻夫木さん:
「何も考えずに観て欲しい、あるがままに観て欲しいですね。人と人がぶつかり合う映画なので、とにかく感情を表面に出して行きたかったんです。この映画を観てくれた人の人生が少しでも変わったら、嬉しいですね」
ハさん:
「日韓合作というのにはこだわらずに、楽な気持ちで観て欲しいですね。映画という娯楽を楽しんで、そこから得たものを持って帰る、ということが幸せなのだと思います。そして映画から、何らかの意味や価値を見つけて欲しい。何か良いものを見つけて欲しいですね」
とにかく仲が良く、楽しくインタビューに応じてくれた妻夫木さんとハ・ジョンウさんですが、本作の撮影を通して、お二人の間にも本当の友情が芽生えたようです。
ロケ地となった新潟県では、同じホテルで合宿のような生活を送っていた、という二人。妻夫木さんはハさんに対し「俳優としてだけでなく、人間として尊敬しています」と語り、ハさんも妻夫木さんについて「この撮影で大切な友人が出来ました」と語ってくれました。
国境を越えた男たちの友情を描いた、『ノーボーイズ,ノークライ』。この作品を通して生まれた妻夫木さんとハ・ジョンウさんの友情に拍手を送りつつ、亨とヒョング、二人の行き着く先をこの夏はスクリーンで目撃してください!
◆
2009/8/9 韓国文化院(東京都港区)
取材・撮影:福住佐知子
構成・編集:WebStyle
「ノーボーイズ,ノークライ」
2009年8月22日(土)よりシネマライズ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
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