



[プロフィール]
池内博之 1976年生まれ。映画、TV、舞台で幅広く活躍。主な出演作に、『チキンハート』(00)、『ロックンロールミシン』(00)、『偶然にも最悪な少年』(03)、『嗤う伊右衛門』(03)、『昭和歌謡大全集』(03)、『全身と小指』(06)、『ドルフィンブルー〜フジ、もういちど宙へ』(07)。また『13の月』(06)では初監督を務める。公開待機作に『チーム・バチスタの栄光』(08)、『恋する彼女、西へ。』(08)など。また舞台では彩の国シェイクスピア・シリーズ第19弾『リア王』にエドマンド役で出演(彩の国さいたま芸術劇場大ホール、2008/1/19(土)〜2/5(火))。
[公式サイト]
http://www.lespros.co.jp/ |

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(C)2007「XX」製作委員会
<PG-12> |
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彼氏に浮気され落ち込むしよりを、親友の愛子が人里離れた温泉地「阿鹿里村」への旅行に誘った。ふとしたことで喧嘩になってしまい別々の行動を取ることになった二人に、突如襲い掛かってくる村人たち。しよりが拾った謎の携帯電話から、見知らぬ声の主の叫びが響く。「今すぐ逃げろ!足を切り落とされるぞ!!」
2004年第1回『このミステリーがすごい!』大賞で話題をさらった上甲宣之の「そのケータイはXX(エクスクロス)で」が、『バトル・ロワイアル』シリーズ、『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の深作健太監督により映画化! 息をつく間もない“ジェットコースタースリラー”『エクスクロス 魔境伝説』で、ヒロイン・水野しよりの恋人で、事件の鍵を握る人物・朝宮圭一を演じた池内博之さんにお話を伺いました。
●「とんでもない映画が出来たなあ」と、その一言ですね(笑)。
― この映画を一言で言うと、どうですか? またこの映画のお話を聞いた時の印象は?
「『とんでもない映画が出来たなあ』と、本当にその一言ですね(笑)。ホラーは今まで出たことがなかったんですが、深作健太監督と一緒に仕事がしたかったので、このお話をいただいてすごく嬉しかったです」
― 深作健太監督の印象は?
「めちゃめちゃエネルギッシュでしたね。パワーがすごくて、『スタート!』や『カット!』のかけ方も、毎回毎回気合が入っているんですよ。テンションの高い方で僕たちのテンションも上げてくれて、山奥で寒い場所での撮影でしたが、監督の熱さでホットな現場でした」
― 池内さんが演じた朝宮は複雑な役どころでしたが、役作りはどのようにされたのでしょうか。
「“役の振り幅が広ければ広い程、その差が面白い”、ということを意識しました。朝宮はねちっこくて、まるで蛇のような性格の男だな、と思ったんですね。スイッチが切り替わるシーンを意識して、前半と後半では形相をかなり変えて演じています」
― 松下奈緒さん(水野しより役)の恋人役ですが、お二人で話し合って役作りをされたのでしょうか。
「そんなに話し合いはしなかったですね。松下さんはさばさばした方で、僕と同じ年くらいなのかなと思っていたらまだ大学生で。大人っぽくて、しっかりした方だなーと思いました(笑)。
外でのロケなので、待ち時間が長かったんですよ。その間、みんなで餅を焼いて食べたりしましたよ。結構みんな動くシーンが多かったんで、お腹が減って来るんですよね(笑)」
― 同じ男として、朝宮という人物をどう思いますか?
「ある意味かわいそうだし、弁護したいんですが…最低な奴ですね。共感は出来ないですし、友達にもしたくないですね(笑)」
― ご自身はホラーは観られますか? 恐怖の演技はどのように工夫されたのでしょうか。
「ホラーは苦手ですね(笑)、本当に全然観ないんですよ。恐怖の表情…ラストの方ですよね。あれは何かを研究したというのではなくて、それまでの朝宮の気持ちの流れで演じましたね」
― ホラーの現場は不思議なことが起きるといいますが、今回は? これまで不思議な経験をしたことはありますか?
「今回は起きていないですね。僕自身は、小さい頃に一度だけ恐い体験をしたことがあるんです。夢かも知れませんが、寝ていて目が覚めたら、目の前で口の大きい女の人が笑っていて…。あまりの恐さに泣いてしまいましたね」
― 池内さんは監督もされていますが、今回現場で出されたアイディアなどはありますか?
「『松下さんの脚を舐めてもいいですか?』って、とりあえずそれは言いましたね(笑)。監督に『池内くんは足フェチなんだよ』って言われました。松下さんは戸惑ってましたけれど…(笑)」
― 今回、女性同士のバトルシーンが凄かったですね。
「小沢真珠さん(レイカ役)と鈴木亜美さん(火請愛子役)の対決、あれはおかしいですよ(笑)、最高ですね! 鈴木亜美さんは、あのちっちゃい身体でチェーンソーを操って立ち向かって行く姿が、かっこ良かったですね」
― 鈴木亜美さんと小沢真珠さん、お二人の印象は?
「鈴木亜美さんは、最初本読みでお会いした時は、どこか戸惑っていたような印象だったんですね。それが撮影が終わった時には、そこが吹っ切れたという感じでしたね。
小沢真珠さんとは、僕は現場で一回しかお会いしていないんですよ。その時は、もう小沢さんは黒コゲになっていて(笑)、僕は血だらけになっていて。お互いが凄い状況で、『はじめまして』ってご挨拶をしました(笑)」
― 脇を固めた方たちのキャスティングも良かったですね。
「森下能幸さんの老婆役なんて最高でしたよ。本当のお婆ちゃんみたいでしたもんね。ホラーなんだけれど笑えるシーンも多くて、台本を読んだ段階で『ありえねえ!』と言うツッコミどころが多いんですよね(笑)。そこが監督の狙いなんだと思います(笑)」
― ホラー映画で、自分のものではない電話に出ると何かが起きたりしますが池内さんは…?
「あー、僕も出ちゃいますねえ(笑)」
― ラストシーンのセットや小道具がかなり凝っていましたね。村人たちのシーンはゾンビ映画のようでした。
「セットがリアルに作られていて、初めて見た時は気持ち悪かったですよ。村人たちは、僕が『わー!』って言うとみんなも『わー!』って、面白かったですよ(笑)。エキストラの皆さんは、設定的に年配の方も多くいらっしゃっていて、深夜までの撮影で寒かったので大変だったと思います」
― ホラー映画に限らず、苦手な役はありますか?
「最近、普通の男性の役をやっていないような気がして…(笑)。結構、戸惑ってしまうんですね。朝宮はノーマルな部分と黒い部分の二面性を持っていて、最後の方は黒い部分に点火して燃やす作業だと思うんです。それをやれるのは、楽しかったですね。やる前から楽しみでしたから(笑)」
― 深作監督が「恐怖の表情をした時に色気が出る俳優さんだ」と仰っていました。男の色気って、どうしたら出るんでしょうか?
「いやあ…、全然言われませんね。20代の頃に『色気がある役者になりたいな』と思ったんですね。『どうやったら出るんだろう』『男の色気って何なんだろう』って、ネットとか(笑)『男の品格』とか研究したことがありますよ(笑)。答えは出なかったんですが、『かっこ良く生きるしかないのかな』って…。“深みのある人間”になるには、勉強しなきゃいけないことって一杯ありますね」
― 最後に、この映画と朝宮の見どころを教えてください。
「キャラクターがそれぞれ立っているので、そこを楽しめる映画だと思います。ぜひカップルで観に来ていただけたらと思いますね。“ジェットコースター・スリラー”ということで、絶叫マシーンに乗るみたいに“恐いんだけれども笑っちゃう場面もある”、そんな映画だと思います。朝宮は…最後が一番おいしい所なのかな?(笑)」
ひとつひとつの質問に、じっくりと考えながら答えてくれた池内博之さん。真面目で、笑顔がとても優しい方でした。
本作『XX (エクスクロス) 魔境伝説』で池内さんが演じる朝宮圭一は、二面性のある男。彼が見せる“恐怖を煽る表情”は確かに色気も感じられて恐さ倍増! 「セクシーですよ」と言ってもご本人には「全然ですよ!」と言われてしまいましたが、これは劇場で要チェックです。
最近は「個性的な役柄が多い」とご自分でも仰っていた池内さんですが、次はどんな役を演じられるのでしょうか。また役者としてだけでなく、池内監督としての今後の作品にも、ぜひ注目して行きたいですね。
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