ダンスに!友情に!愛に!生きる若者たちの熱い青春を描いた、『TKO HIPHOP』。
HIPHOPの4大要素である“MC、DJ、ブレイクダンス、グラフィティ”を全編に散りばめた、“Asian Hip Hop Movie”が誕生しました。
本作で映画初主演を努めた井上剛役・山根和馬さんと、ヒロイン・ケイを演じた石川佳奈さんに独占インタビュー! フレッシュな2人の魅力に迫ります。
打ち解けたのは、一緒に踊るシーンを2人で作り始めてから
カリスマラッパー・APIといさかいを起こしたために、MCバトルで決着をつけることになってしまったフリーターの剛。ド素人の剛は、友人の雅志を巻き込んでラップの特訓を始めます。そこで出会ったダンサー志望のケイをはじめとする人々のバックアップで、剛はバトル当日を迎えますが―。
少しずつ心を通わせる剛とケイ。劇中で、2人はそれぞれ見事なダンスを披露してくれます。
もともとダンサー志望だったという山根さんは、「中3から高校時代、ずっとHIPHOPダンス一筋」だったのだそう。
「地元の、横浜の地区センターの前でダンボールを持って来て踊っていました。渋谷にも週に4、5回習いに行っていて、その帰りにもまた練習していました」
一方の石川さんは、3歳から15歳までバレエを習っていたのだとか。
「3歳の頃から、コンクールを目指して、頑張って練習するということをしていたんです」と石川さん。
「この映画をきっかけに、また始めたんです。私、やっぱり『ダンスを踊るのが好きなんだなあ』と改めて思いました」とにっこり。
「撮影に入る前に2週間ほど練習させてもらった時、昔の感情が蘇って来て。『私って、練習を重ねて一つのものを作っていくのがすごく好きなんだ』というのが良く分りました」
2人のお互いの印象は、どうだったのでしょうか?
「清純そうな子だなあって。俺のことを見て、きっと引いているだろうなあって思って…(笑)」という山根さんに、「最初に挨拶したら、ちらっと目を合わせただけだったので、『打ち解けられない〜、どうしよう〜』と思いました(笑)」と石川さん。
「怖がられたらヤダなと思って」あまり石川さんを見なかった、という山根さん。実はとってもシャイな人なのかも知れません。
そんな2人が打ち解けたのは、一緒にダンスのシーンを作り始めてからなのだそう。
最初HIPHOPに手も足も出なくて、挫けてしまったという石川さん。
「人に見られたくない部分を監督や和馬くんに見られたので、『もう何をやっても恥ずかしくない』と思って、そこからですね」
「女の子って最初は垣根を作るじゃないですか。それが取れた時から仲良くなったね」と山根さん。「ダンスのシーンのおかげです」。
そのダンス・シーンですが、2人で踊ってみると意外と大変だったのだとか。
「HIPHOPとバレエとは全然違っていたので、すごく迷惑をかけたと思います」という石川さんに、「出来るだけ自分が引っぱって行ける形で、自然に見えるように踊ったつもりです」と山根さん。
惹かれあう剛とケイが夜のビルの窓ガラスを鏡にして、お互いの存在を主張するかのように“ダンスで会話”するシーンは、とてもキュートで印象的です。
映画を観て、何かに挑戦する第一歩を踏み出して欲しい
デビュー作『ハーケンクロイツの翼』の監督に「踊っている時に声をかけられて」この世界に入ったという山根さん。本作では初主演という大役です。
「主演だからと言って、別段プレッシャーもなかったです。自分の想像したとおりに出来上がっていました。映像もキレイだし…。“今、自分に出来ること”を全てやらせてもらえたので、自分のプロモーションビデオだと思っています」
「中3の時にスカウトされたのがきっかけ」という石川さんも、「今後も、女優として人生を掛けて行きたいと思っています」ときっぱり。
西麻布のクラブ・XROSSを舞台に、2週間で撮影されたという本作。キャストをはじめ、登場するアーティストにも同年代の多い現場は、学校のようなノリだったのだとか。
「本物のラッパーの人たちがやはり凄くて、リハーサルでも言っていることが全部違っていて、『その場で思ったことをリズムに合わせて歌う』というのに感動しました。やっぱり本物はすごいです!」と山根さん。
石川さんは、おかまキャラのシンディを演じた小谷嘉一さんと仲良くなったのだそう。「メールを頂いたりすると、『ハーイ、シンディよ!』って今もシンディのままなんです(笑)」。
今回脚本も手掛けている谷口則之監督は、どんな方なのでしょう?
山根さんは、「監督はストレートな方で、何でも言ってくれる人。自分も言いたいことが言えたし、監督と言うよりは一番現場で近かった人です」。
石川さんも、「監督は本当にいい方で、レッスンを乗り切れたのも監督の『佳奈なら出来る!』という励ましのおかげです」。
横から山根さんが「俺と監督がいたからだよね?(笑)」と突っ込んで、「もちろん!」と石川さんが返す場面もありました。
2人の今後やりたい役、好きなアーティストや俳優さんを教えてもらいました。
山根さんは、「いつもやんちゃで暴れん坊の役が多いので、逆に普通の学生や無口な役をやっている自分を見てみたい。今回の役は、自分を勢いづけた感じで演技していました」。
好きなアーティストは『ドラムライン』のニック・キャノン。「ラッパーであり、俳優。カッコイイし、憧れています」。
石川さんは、「今回の役は何に関しても一途な女の子だと思ったので“一途さ”を大切に演じました」。「菅野美穂さんが好きです。私も、自然にキレイな涙の流せる、透明感のある女優さんになりたいです」。
「今後は時代劇をやってみたいです」と石川さんが言うと、山根さんも「俺もやりてえ! おばあちゃんのために」。
「家族はもともと好きな事をやらせてくれていたし、今では僕の一番のファンです」(山根さん)、「私も、一番支えてくれているのは母だと思います」(石川さん)という2人。家族が喜んでくれる仕事を続けて行きたい、という意気込みが伝わって来ました。
最後に、この作品を観る人へのメッセージをお願いしました。
山根さんは、「“一つのことに失敗して挫折しても、また何かが出来る”という意味が込められています。この映画を観て、少しでも“何か自分がやりたいことに挑戦出来るような気持ち”を持ってくれると嬉しいです」。
石川さんは、「今の若い人たち…目標が見つからない人に、ぜひ観て欲しい。映画を観て、何かしら第一歩を踏み出して頂けたらと思います。HIPHOPを全く知らなかった私が新しい世界を発見できたように、HIPHOPに興味のない人にも、ぜひ見て頂きたいです」。
一つ一つの質問に、真摯に答えてくれた山根和馬さんと石川佳奈さん。これからの演技者としての可能性は無限大の2人。今後の活躍も楽しみです。
HIPHOPシーンを代表するアーティストたちの競演も話題の『TKO HIPHOP』。“本物”のHIPHOPカルチャーの世界を覗いてみてください。
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