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いまだかつて誰もメガホンを取らなかった4つの乱歩作品、映画化!
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(左より)竹内スグル監督、成宮寛貴さん、浅野忠信さん。
(左より)松田龍平さん、佐藤寿保監督、カネコアツシ監督。

多くの人々に支持され、読み継がれてきた江戸川乱歩の妖しく不思議な世界。
没後40年にあたり、『火星の運河』『鏡地獄』『芋虫』『蟲』の4本の短編がオムニバス形式で映画化されました。
それぞれ「愛」をテーマにした作品で、主演を務めた浅野忠信さん、成宮寛貴さん、松田龍平さんと、監督を務めた竹内スグル氏、佐藤寿保氏、カネコアツシ氏が完成披露試写会に登場! 舞台挨拶と、主演3人による囲み取材をレポートいたします。


「一本でもお腹一杯いっぱいになります」/浅野忠信

1作目『火星の運河』の竹内監督は、ミュージッククリップやユニクロのCMなどを手掛けた映像ディレクター。撮影はアイスランドで行われました。
「今回初めての監督作品です。自分で撮ってみて本当に大変で、5回くらいやめそうになりました(笑)。気温も5度くらいしかなくて寒かったのですが、白夜なので撮影はし放題でした(笑)」。

3作目『芋虫』佐藤監督は、
「小学生の時から乱歩の放つ“妖しい世界”に惹かれていて力が入りました。映像を通じて観客の皆さんの脳髄を刺激させるように作りました。

4作目『蟲』のカネコ監督は「BAMBi」「SOIL」などで知られる漫画家で、映像は今回が初挑戦。
「初めての監督で何をやっていいのか分からず、主演の浅野くんに『何をやればいいの?』と聞くと『好き勝手やってください』と言われ、ふっ切れてひたすら楽しんで撮らせてもらいました」
気さくな浅野さんとの、撮影合間の雑談も楽しかったとのこと。

2作目『鏡地獄』の実相寺昭雄監督は残念ながらこの日は欠席でした。






4作全部に登場する浅野忠信さんは、
「乱歩の作品は読んだことが無かったんです。4つの作品を4人の監督がそれぞれの世界観で撮るというので面白いと思い参加したのですが、すごく大変で自分の根性の無さにビックリしました(笑)。『火星の運河』では舞踏家の森山開次さんが体の動きを教えてくれて役のイメージが出来たので、普段とは違う形で、役を考えることが出来ました」
「『蟲』は自分でも気に入っています。カネコ監督のマンガも好きなので、ちょっと滑稽な人というのが自然に自分の中で気持が組み立てられました」
この日、日焼けした肌で現れた浅野さんでしたが、日焼けサロンに行っているとのこと。体力作りについては「普段はダラダラしています。たまのジム通いです」と相変わらずの自然体。

『芋虫』で主演の松田龍平さんは、
「4作品とも濃い作品です。観る側は大変だと思いますが、楽しんで下さい。コンクリートの打ちっ放しのセットは最初考えていたイメージとは違っていましたが、面白かった」と語り、デビュー作『御法度』以来になる浅野さんとの共演については、「楽しみにしていました。10コも歳が上なのに気を使わないで済むのが嬉しい」。
浅野さんとは対照的に色白の松田さんは「暑いのに弱いので、『体力をつけないといけないな』と思っています」とコメント。

『鏡地獄』で曇り一つ無い和鏡作りに魅せられる男を演じた成宮寛貴さんは、
「この作品は乱歩の世界観がとてもよく出ていると思います。ストイックさとナルシズムが演じているうちにリンクして行きました。監督と話し合って、歪んだ人間像を作るように心がけました。綺麗な作品に仕上がって気に入っています」
今回初共演の浅野さんから「成宮くんはとても魅力的な人で、会ったとたん『あー!』と思いドキドキしました。たたずまいが綺麗ですね」と言われた成宮さん。浅野さんについては、「今まで会ったことがないタイプの人で、自然体なんだけれど何を考えているのかわからない…。一緒に飲みに行った時のことですが、まるでジキルとハイドなんです。めちゃ明るく、ひたすら笑っているんです(笑)」。
また、
「作品中に女性に対してのSMシーンがあって、役の中での重要なシーンなのですが、誰も止めてくれなくて…。こんなにやっちゃっていいのかな、というのはありました」
「今、TVドラマで父親の役をやっているので、(華奢なので)もう少し身体を大きくしたいですね」と撮影中のエピソードを交えながら語ってくれました。


作品の見どころについて、
成宮さんは「『鏡地獄』は特に乱歩色の出ている作品だと思います。好きなオムニバスに出演出来て嬉しかった。脳髄を刺激されてください」。
松田さんは「僕が出ている『芋虫』は影と光が描かれていて、暗いところから明るいところを覗いている、というのが気に入っています」。
浅野さんは「一本でもお腹一杯いっぱいになれるので、気合を入れすぎないでリラックスして観て欲しい」。


かなり重めの作品がそろった乱歩世界のオムニバス。
あなたも乱歩ワールドの迷宮の中で、出口を探してみてはいかがですか?


取材・撮影:福住佐知子
2005/7/5 汐留FSホール(港区)


「乱歩地獄」
2005年今秋、シネセゾン渋谷他にて全国順次ロードショー


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