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キム・ギドク監督最新作! 主演女優の2人がそろって来日。
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(左より)クァク・チミンさん(19歳)、 ハン・ヨルムさん(ソ・ミンジョン改め/21歳)。

第54回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督)を受賞したキム・ギドク監督作品『サマリア』。主演を務めた2人の女優、クァク・チミンさんとハン・ヨルムさんがそろって来日! 記者会見を開きました。

「こんにちは」と挨拶をした2人は初来日。日本の印象について尋ねられた2人は、
「皆さん親切な方ばかりで、優しく歓迎されて、とても嬉しい。感謝しています」(チミン)
「緊張しています。この映画へ関心を寄せていただいて嬉しいです」(ヨルム)
とコメント。大勢の記者を目の前にして、少し緊張気味の様子です 。


「監督に『現役高校生なんだから、君の方が分かるでしょ』と言われました」

初めての映画出演で主演と、シンデレラ・ストーリーを体現した2人ですが、今回彼女たちが演じたのは援助交際をする少女・チェヨンと、友人であるチョエンに目の前で死なれてしまった少女・ヨジンという難しい役どころ。新人の彼女たちに、キム・ギドク監督はどのように演技指導をしたのでしょうか?

ヨジン役のチミンは、
「準備期間のない状態で撮影に入ったので、分からないことは監督に聞きました。監督は『すべて君に任せるよ。現役の高校生なんだから、君の方がヒロインの気持ちは分かるでしょ』と言われました。監督と自分の私生活について色々話しているうちに、どういう演技をしたら良いか、分かるようになりました」
チェヨン役のヨルムは、
「初めての演技でとても緊張しました。私の普段笑う姿を見てチェヨン役に起用してくれた監督に『演技は自分のスタイルでやりなさい』と言われました」



そんな彼女たちの、お互いの印象については?
「チミンは、初めて会った時はとても冷たい雰囲気があって近寄りにくかったんです。でも撮影期間がとても短かかったので、仲良くしようと努力しました。彼女はいつも冷静沈着な人です。私は緊張してくると頭で考えていることと行動が違ってしまうので、彼女を見習いたい」とキュートな笑顔で答えてくれたヨルム。
チミンは、「シナリオでのチェヨンは背が高くて、大人っぽくセクシーなイメージでした。実際決まった彼女を見ると可愛くて良く笑う人で驚きましたが、撮影が始まってみると、シナリオのイメージよりも彼女が演じる方が良いなと思いました。今でも仲良しです」




「チョエンの笑顔は“大人への警告”だと思う」

撮影での思い出を尋ねられて、「ちょうど大学受験だったので、問題集を持って現場に行きました。きついスケジュールのため、演技に集中することは出来ましたが、勉強する時間は取れませんでした」とチミン。また、映画を撮り終えた後「役をひきずって、2、3ヶ月は憂鬱な状態だった」という彼女は、昨年は残念ながら受験には失敗してしまったのだそう。でも、この1年「演技の勉強と受験勉強をたくさんした」ということで、今年は見事に合格。この3月から大学生になるそうです。

一方ヨルムは笑いながら、「11日間の撮影期間で、私は5日間だけの撮影。訳の分からないうちに終わっていました」。さらに「ベルリンで監督が賞を取ったことがあまりに嬉しくて、気絶しそうになりました(笑)」とまたまた笑顔。本当に映画の中と同じように、良く笑います。でも「作品の中での笑顔には、この時代を生きている大人たちへの“警告”の意味があると思う」というコメントも。

監督が“二人の気持ちを読む”という形で進められた撮影でしたが、役柄と同じようにチミンは「援助交際なんて絶対にダメ」派。ヨルムは「目的によってはありかなぁ」と語って、性格の違いを見せました。


後ろのカメラに手を振ってくれました。

女優としてのプロ意識が芽生えた2人に注目!

同じ韓国の俳優、女優で目標にしている人、共演したい人はいますか? と質問してみたところ、
「日本では松嶋奈々子さんが好き」というチミンは、「『大統領の理髪師』に出ているムン・ソリさんが目標。バラエティに富んだ役柄を演じられる人です。共演したい人はヤン・ドングンさんと、ソン・ガンホさん」。
今作で父娘役で共演したイ・オルについては「暖かくて優しい方でした。タフな面もある素敵な俳優さんです。今でもお会いすると、『パパ』と呼んでいます」。
ヨルムは、「チョン・ドヨンさんが好きです。韓国には素敵な俳優、女優さんがたくさんいます。少しずつ魅力を取り入れて、独特な魅力のある女優になりたい」と語りました。


「今までは可愛く映ることを夢見ていましたが、“演技力を認められたい”という欲が出てきました」(チミン)
「内面の成長に加え、考え方もとても自由になりました。人にどう思われても自分に自信が持てるようになりました」(ヨルム)

“今後の自分”について、こんな風に語ってくれた2人。等身大の役柄を精一杯演じたこの作品で、それぞれプロの女優としての意識が芽生え、成長し始めたようです。
これからの韓国映画界で彼女たちがどんな活躍を見せてくれるのか、今後の2人の成長に注目です!

取材・撮影:福住佐知子
2005/1/20 セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区)


「サマリア」
2005年3月26日(土)、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー


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